宅急便の時間指定が2時間刻みの理由
結論
こんにちは!代表の久野です。
早速結論ですが、2時間刻みの理由は配達効率、ドライバーの収入、運賃、配達エリアの広さなどの理由から2時間刻みが最適であると思います。もう少し具体的に書くと荷物の量が多いこと、配達エリアの効率的な配達の順番、ドライバーの収益確保などが主な理由です。
最近の傾向としては大手ECサイトでは時間指定が3時間刻みになったり、会員でないと時間指定ができなくなっているサイトもあります。下記でいま挙げた理由を詳しく解説していきます。
理由や課題
時間指定が2時間刻みである理由の説明
そもそもこの記事を書こうと思った理由はTVの街頭インタビューで15分や30分刻みの配達時間を望む声が多く、配達員とユーザーのギャップを感じてこの記事を書こうと思いました。(確かにユーザー目線なら30分刻みとかならとても助かりますね…)
2時間刻みの主な理由として荷物量の多さがあります。30分刻みなどの細かい時間指定だとその荷物に振り回されてしまうので効率的な配達が難しくなります。移動時間が多くなり荷物が捌くことが出来ず結果、荷物がすぐ届かなくなります。その問題が起こらないように2時間刻みの時間指定を設定して、なるべく移動時間を減らして近い荷物から順番に配達したほうが効率よく荷物を捌けます。
こうなる背景としては年々取り扱う荷物の量が増えていることが一番の要因だと思います。完全歩合制の配達員目線だと嬉しい悲鳴です…笑
では配達員を増やせばいいのでは?
エリアを分割して配達員を増やす案もありますが、そうするとドライバーの収入減少につながります。一つ配達するごとに配達員の売上が上がるお仕事もありますので配達員を増やすと、その分一人当たりの収入が減少してしまいます。配達員を増やす場合は運賃の値上げが解決策となり得えますが、荷主さんとの交渉や地域による単価の違いなど、実現の難しさもあります。運賃の値上げについてはこの業界の長年にわたる課題でもあります。
大手ECサイトの時間指定の変化
大手ECサイトでの時間指定が2時間から3時間に変更されたり、セール時には会員のみが時間を指定できるなど、配達効率を重視した取り組みが行われている実態があります。
その他にも”置き配”が選択できるECサイトや配送会社がコロナ禍以降は増えており、配達員の負担も少しずつですが軽減されつつあります。以前のような「キツイ」、「大変」、「稼げない」などのイメージは払拭されつつあると思います。
まとめ
2時間刻みの大きな理由は荷物の量の多さです。配達員だけでなく、倉庫内の仕分け担当や配達アプリを管理するエンジニアの方々の作業量を少しでも軽減すべく2時間で設定されているケースが多いと思います。ユーザーの皆様にはご迷惑をおかけしている場面も多々あると思いますが、配達員の事情をご理解いただけると幸いです。